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昭和40年2月27日 中部経済新聞掲載記事
「私たちのグループ」(52)

 

アマバンド中部一 得意は“繊細”な演奏
モダン・ジャズ・グループ「ザ・ソウル・ビート」


全国アマチュア・バンド・コンテストで演奏する
ザ・ソウル・ビートの皆さん (21日中電ホールで)

 さる二十一日の日曜日、東区東新町の中電ホールでは超満員の観客を集めて「全国アマチュア・バンド・コンテスト中京地区大会」が開かれた。中部地区ではアマチュア・バンドのコンテストは初めてとあって大変な盛況をみせたが、参加四十八バンドのうち最優秀第一位 の栄に輝いたのがこの“ザ・ソウル・ビート”で文字通り中部一のアマバンドの座についた。
 このバンド、晴れの舞台はわずか二回。第一回目がさる十三日の愛知文化講堂での「第五回なごやオールアマチュア・ミュージック・フェスティバル」。メンバーは菅原章夫(ピアノ、日本碍子)加納捷之(アルトサックス、洋品業)伊藤祐正(ギター、婦人科医)稲垣博達(ベース、田中ビジネス)藤井修照(ドラム、外科医)というクインテットのモダン・ジャズバンド。“ザ・ソウル・ビート”は名古屋軽音楽連盟加盟のバンドだが、結成したのが昨年の九月だからまだ半年足らず。新栄町に“アスター”というモダン・ジャズ・ファンのたまり場になっている喫茶店があるが、このグループの人たちはそこの常連。聞くだけではなくひとつ自分たちの手で・・・。というのがそもそもの始まり。
 とはいっても伊藤さんと藤井さんは名市大時代からの友人、菅原さんとも学生時代から音楽を通 じて顔見知りであったという。グループは二十二〜三十歳ぐらいまでと若々しいが、楽器歴は五〜九年というから第一位 というのもうなずけるわけ。ウエストコースト派のメカニックで繊細な演奏を得意としており、さきのコンテストでは“ディア・マイ・ストックホルム”“鈴懸の径”では意気もピタリと合い、アドリブ(即興演奏)も堂に入ったものでまったくしろうとばなれ。“チームワークが必要だが、その中で自分の個性を発揮できるのが最大の魅力”ということだが、アマとしての精神だけは貫きたいという。目下のところオリジナル・ナンバーと発表するということと夏に東京で行われる決勝大会にぜひ三位 以内入賞を---というのが課題で、マネージャーをやっている平出喜一郎さんの家に集まってもその話しで持ちきりという。

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