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1994年(平成6年)4月2日(金曜日) 新聞掲載記事

 

「手作りコンサートもう27回目」
 笠原の開業医藤井さん
 医院で23、24日 カルテット招く
 初のレコーディングも

PHOTO:
楽しんでくれる演奏者や観客のために
赤字でもやめられないと語る藤井修照さん
=笠原町で

 

 笠原町神戸区で開業する医師・藤井修照さん(五七)が、医院の「会議室」を会場にコンサートを始めて七月でまる四年になる。医院のスタッフや友人の協力で「手作りステージ」を続けており、観客は全国から、アーチストは海外からもやってくる。二十七回目の二十三、二十四日のステージでは、初のレコーディングも実現することになった。
 幼稚園から同町に住み、昭和五十一年に神戸区で開業した藤井さんが「医院の施設が足りない」と、会議室を建設したのは平成二年八月。音楽好きの藤井さんは家族の反対を押し切り「以前からの願い」だったステージと録音設備もそこに加えた。
 普段は会議やスタッフの福利厚生施設として利用されている。百三十人ほどが入れる広さで、ピアノが二台ある。コンサート会場に変身するのは、年七回ほど。ことしに入ってからは毎月、開催している。  これまでに山下洋輔、秋吉敏子、峰厚介ら主にジャズのアーチストが出演した。観客と密になれる会場は演奏者にも好評。米国からこのために来日した人も。観客は名古屋を中心に全国から訪れる。
 二十三、二十四日午後六時開演のコンサートには、ドラムの森山威男率いるカルテットに、アルトサックスの林栄一が加わり、及川公生氏が録音を担当する。
 自分でもドラムをたたく藤井さんは「会場いっぱいに埋まっても赤字。でも演奏者も楽しんでくれるし、何より音楽が好きだから」と思い入れを語る。「タイルで全国過半数のシェアを持ちながら笠原町の名があまり知られていないのは悔しい」と、笠原の知名度が少しでも上がることも願っている。

 


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